伊勢原の山で活動するゆる~いブログ

ワイヤー300mを張り巡らし間伐材を搬出!その仕組みを大公開

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どもこんにちは。ブログは滞っておりますが、ちゃんと活動していますよ。

間伐をしたら、枝打ちや玉切りを行わないと材を搬出することができません。我々NPOが間伐している場所は、真っ平でなはく、傾斜があります。そのため搬出も間伐同様にかなりいろいろと頭を使う必要があります。そんな搬出しづらい山の中でどのように実際搬出しているのか気になりませんか?えっ?気にならないって・・・?

さて、今回はスギやヒノキを間伐してからNPOがどのように搬出作業を行っているかに焦点を当てていきたいと思います。
とってもうまい絵も用意して、なるべくわかりやすく解説していきます!それではみていきましょう!

傾斜があって木の間隔が狭い場所は機械導入が難しい

NPOのを見る前に、海外ではどのように行っているか見てみると・・・、

こんな感じです(笑)

こんなすごい機械があれば1人でもかなりの仕事ができるでしょう。早いし機能がそろっていて圧倒されます。
でも、よく見てみるとこれってほとんど平らな場所なんですよ。そして、スペースがあります。

一方、NPOの方は

こんな感じなので、導入できません。そもそも機械をもってくることができないんですね。傾斜ありすぎ、間隔狭すぎです。

絵に表すとこんな感じ。

上から見た絵(題名:密集)

横から見た絵(題名:傾斜)

そして、この機械はおそらく数千万円はするでしょうからお金の無いNPOでは買うことができません!

(題名:NPOの財務状況)

ということで、導入不可です。オペレーターもいませんしね。

こんな最先端の機械は使えませんので、お金が無いなりに対策を考えなくてはなりません。さあどうしたものか・・・。

搬出するには「数回かけて降ろす方法」か「一気に下まで降ろす方法」の2種類

搬出するには2種類の方法があります。
上記のとおり「数回かけて降ろす方法」と「一気に下まで降ろす方法」です。
では具体的に見ていきましょう。

数回かけて降ろす方法とは?

この数回かけて降ろす方法は基本的な搬出方法です。
間伐する場所は、山の中のあちこちと散らばっていますよね?
それの散らばっている材を1か所にまとめて、徐々に下の方に降ろす方法です。

絵で表すとこんな感じです。

ただ、これは多くの人手と体力が必要で、とても手間がかかります。引っ張りだこでひっぱり、とび口を使って重ねていきます。(重ねる必要は特にないのですが、なるべく整理しておいた方が良いので)

ひっぱりだこ
ひっぱりだこ

とび口
鳶口だらけ

重ねると簡単に書いていますが、足場の悪い山の斜面の中で、重量が数百キロの材を人力で重ねるのですからけっこうキツイわけです。

上にある材をある程度まとめたら、今度はまた少し下に材を降ろしていきます。
これらを繰り返して搬出していくというわけです。

一気に下まで降ろす方法

この方法は最初の仕組みづくりは大変ですが、1回仕組みができてしまえばあとはラク(なはずなんですが・・・)に下まで降ろすことができます。

どのような仕組みかというと、300mくらいのワイヤーで輪っかを作ります。搬出ルートを考えて、途中途中の立っている木に滑車を付け、その滑車にワイヤーをくっつけるわけです。

そうすると宙に浮いた状態で長い輪っかができますよね?その長い輪っか上に間伐した木をワイヤーで吊るし、引っ張りだこの動力で動かす仕組みです。

例で言うと、スキー場などにあるリフトと同じような感じです。ワイヤーが円になっていて、そのワイヤーにリフトがぶら下がっていて動力でくるくると動いてますよね。リフト自体が間伐した木と仮定すると全く同じです。(搬出する木はリフトの様に浮いてませんが)

原理は同じなんですが、実際はリフトと同じ様に無数には吊るせなくて、1個しか運ぶことができません(笑)1個降ろしてやっと次の1個をまたワイヤーにつけることができます。

と、言葉で説明してみましたがわかりにくいと思いますので、写真と絵で見てみましょう!
上から見るとこのような感じです。

ワイヤーを円を描くように張ります。1番下には引っ張りだこがあり、エンジンをかけるとワイヤーが回りだします。
チルホールは今回は輪っかワイヤーの張りを「強めたり・弱めたり」するのに使われています。

それでこの輪っかのワイヤーに、ワイヤーで材を吊るすわけです。

この写真は「輪っかワイヤー」と、「材にくっつけているワイヤー」をつなげるためのワイヤーです(^^;)つまりワイヤーは合計で3つあります。

下はどうなっているかというと(材を引っ掛けているワイヤー)

中間はどうなっているかというと

枝でワイヤー同士をひっかけています。
この写真や文章を読んでみてもよくわからないでしょうから、絵で見てみましょう。

横からみた絵です(断面図)

わかりますでしょうか?(^^;)

材は片方だけ浮かして、もう片方は地面につけて運びます。材自体の重さによって「輪っかワイヤー」と「輪っかワイヤーと間伐材ワイヤーをつなげるワイヤー」に摩擦が生じて材を動かすことができるようになります。
摩擦が無いと輪っかワイヤーがただ空回りするだけで、材は動きません。反対に摩擦があり過ぎると(重すぎると)輪っかワイヤー自体が回りません・・・。

引っ張りだこの力はあまり強くないので力負けしてしまうわけなんですね。

う~ん・・・言葉で説明するのは難しいですね~(´・ω・`)

さてさて、「こんなワイヤーと枝も使わなくても良いじゃん」と思った方なかなか鋭い!
↓で良いじゃんって思うでしょ?

これでもできなくは無いのかもしれませんが、これだと間伐材を輪っかワイヤーに取り付けるのと、下まで運んだ際に輪っかワイヤーから降ろすのがとても大変になってしまいます。

ですので、間伐材に取り付けるワイヤーと輪っかワイヤーの間にさらにワイヤーを使うのがベストな訳です。

滑車ってどんなモノなの?

滑車の説明を全くしていないので写真を見てみましょう。
滑車には2種類あります。

「返しが無い滑車」と「返しがある滑車」です。

返しなし滑車

返しあり滑車

よく見ると形が違いますよね?
間伐材を搬出するには返し付きの滑車が必須となります。
横から見てみると理由がわかりますよ。

横から見た返しなし滑車

横から見た返しあり滑車

わかりますでしょうか?
先ほど上で説明した、ぐるぐるしている中間のワイヤーが滑車部分を通ります。
下の写真の部分です。

ってことは、このコブの部分が滑車を通るのですから、

だと絡まってしまって、というか通過できないので「返し付き滑車」を使うわけです。

面白い仕組みですね!
では、最後に動画で確認してみてください~(^^)
ちょうど1:00くらいのところを見ると、返し付き滑車の意味がわかるはずです!

あっ・・・1回目のはワイヤーが外れちゃってますね(笑)

理想はこれなんですが、

実際はこれです(^^;)

(画像ガタガタしてて申し訳ありません(;´・ω・)いろいろ失敗しました・・・。)

まとめ

仕組みを作ってしまえば楽にできるかと思いきや、動画のようにワイヤーが外れてしまったり、ちょっとした根っこや枝などに引っかかって進まなくなってしまったり、なかなかすんなりとうまくはいってくれません。

でも、何回かやっているうちにコツをつかみ、ワイヤーが外れなくなり、最初よりだいぶうまくいくようになりました。ここが当NPOのすごいところです。原因をつかみ改良・改善する速さがめっちゃスピーディー。

そんなすごい技術を目の当たりにしたい人は、どうぞお気軽にお越しください。
そろそろ「和風総本家」か「ガイアの夜明け」辺りが撮影に来るんではないでしょうかね(^^)

それではまた~!

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